ODFについて

結成趣意書

大阪の障害を持つ仲間たち!
障害の種別を越えて大きなうねりを創り出そう-障害者が差別なく暮らせる大阪を!
〜ODF(大阪障害フォーラム)結成へむけた呼びかけ〜

 2006年12月に国連で「障害者権利条約」が採択されてから既に50カ国余りで条約を批准しています。私たちの国でも、行政機関はもとより立法府でも、そして何よりも私たち障害者団体自らが条約の批准にむけた作業を急がなければなりません。
 ここ大阪では、昨年11月5日に、府下31の障害者団体が結集して、「障害者権利条約」批准を求める講演会とシンポジウムを開催することができました。府下の障害者団体は、この数十年間、それぞれの団体が行政への要請活動や府民への啓発活動を地道に続けてきました。また、20年前には全国に先駆けて、「福祉の町づくり条例」を実現させ、更に当事者参画を基本に、行政とも連携しつつ、「障害者が人として地域で普通に暮らすために」という理念に基づいた障害者計画策定に努力してまいりました。
 しかしながら、この間の厳しい財政状況や、かつて例をみない不況の嵐が吹き荒れる中にあって、私たち障害者やその家族の生活は、再び厳しい状況に追いやられつつあります。 
今こそ、そうした状況をはねかえすための障害者団体間の新たな連携が必要です。
 昨年の条約批准にむけた集会に前後して、府下の高槻市を皮切りに、堺市、北河内ブロック、中河内ブロック、吹田市、南河内ブロックなど、各地で「タウンミーティング」や学習会を開催し、障害者の置かれた権利侵害の実態や今後の課題について論議を重ねてきました。それらの「草の根」の取り組みを踏まえ、先日6月30日には、「大阪障害フォーラム準備会」を開催し、その場において、9月15日の正式な結成を決定したところです。
 当面の課題としては、これまでに引き続き、各地域の障害者の置かれた状況の報告や行政施策の問題点などを出し合いつつ、条約と連動した大阪府の障害者関連の条例の制定にむけた論議と運動を進めていきたいと考えています。多くの障害者団体や関係団体の結集を訴えます。

大阪障害フォーラム準備会代表 嵐谷安雄